ターンテーブル・フラットテーブルのおすすめ電子レンジ｜違いや温まらない原因

電子レンジにはさまざまなタイプの製品が存在し、オーブンレンジや庫内の構造もターンテーブルとフラットテーブルの2種類がありますが、違いがよく分からない方も多いです。簡単に言えば、ターンテーブルには回転式の皿が付いていて、フラットテーブルは皿がなく平らなのが特徴です。

フラットテーブルの方が加熱ムラが少ないイメージがありますが、赤外線センサーが付いていないとうまく温まらない場合があります。2種類のテーブルにはどちらにもメリット・デメリットが存在します。つまり、2つの違いを知っていれば目的にあった電子レンジが探せます。

そこで今回は、ターンテーブルとフラットテーブルの特徴を解説した上で、加熱ムラの少ないおすすめ商品を紹介します。「ターンテーブルとフラットテーブルはどっちがおすすめ？」「ターンテーブルの有り無しはどっちがいい？」と疑問を感じている方は両方のメリットとデメリットをぜひチェックして電子レンジを選んでください。

ターンテーブル式の電子レンジは名前の通り、庫内にある丸いテーブルで食材を回転させながら温めます。また、マイクロ波の出るアンテナが1箇所しかなく、構造が非常にシンプルなので、リーズナブルな価格で購入できるのがメリットです。

ただ、ちゃんとお皿が回らないと、ムラができて温まらない点はターンテーブル式のデメリットです。さらに、ターンテーブル式は重量センサーが搭載されており、ターンテーブルの上に置いたものの重量から温め時間を判断しています。

ターンテーブル式の電子レンジの特徴

フラットテーブル式の電子レンジの場合は、底がフラットなので庫内を広々と使えるのが大きな特徴です。フラットテーブル式では、底の部分に回転式のマイクロ波アンテナが搭載されています。そのため、フラットテーブル式の電子レンジでは、食材を回さなくても均等に加熱できるのがメリットです。

赤外線センサーを採用しているものも多く、温度を的確に検知できます。しかし、ターンテーブル式の製品に比べて構造が複雑になるので、高機能なフラットテーブル式の電子レンジは3万円以上かかるのがデメリットです。

ターンテーブル式の電子レンジの特徴

ターンテーブル式とフラットテーブル式では、それぞれ強みが異なります。そこでここでは、ターンテーブル式とフラットテーブル式を比較できるように、特徴などを表にまとめてみました。

ターンテーブル式はやはり、お手頃価格で購入できる点が大きな強みです。コストを抑えたい方に向いています。一方でフラットテーブル式は価格が上がる分、機能が充実しています。機能面を重視する方はフラットテーブル式がおすすめです。

「ターンテーブルが割れてしまった場合はどうしたらいいの？」と思っている方も多いですよね。パナソニック・シャープ・三菱・東芝に関しては専用のターンテーブルが販売されていますが、4,000～5,000円ほどします。安い電子レンジなら購入できるほどの価格で、かなり高いです。

上記の4メーカー以外の製品の場合は、公式サイト確認するかインターネット通販で購入するといいです。また、メーカーにはこだわらないなら安く購入できる通販がおすすめ。ただ、購入時は庫内容量を確認してください。

電子レンジをターンテーブルなしで使おうと思えばできますが、使い方としては推奨できません。ターンテーブルが壊れたけどどうしても電子レンジを使いたい場合は、網の回転する部分にのせて使用します。回転させないとマイクロ波の当たる部分が偏り、温めムラができてしまいます。

しかし、ターンテーブルがないと不安定になるため、温める時に倒れたり、吹きこぼれたりしたときに掃除が面倒です。もし、温めるならグラタンなどを作る時の耐熱皿や電子レンジ用のトレイを使用してください。

下記のような症状が出たら、故障の可能性が高いです。一度コンセントを抜いたり、使うのをしばらくやめたりしましょう。時間を置いてみてもダメな場合は、故障しているので買い替えを検討してください。

• 食品が温まらない
• ターンテーブルが回らない
• 電子レンジを使うと焦げ臭い
• 温めている途中で停止する
• 電子レンジのボディの外側が熱い
• 赤外線センサーが作動していない
• エラー表示が出る

また、よくある症状の「食品が温まらない」「ターンテーブルが回らない」については以下に原因と対処法を記載しますので、参考にしてください。

ターンテーブルが回らない主な原因は2つ考えられます。まずひとつは庫内の広さに対して、中に入っている容器や食材が大きすぎる場合です。容器が庫内の壁にぶつかっているとターンテーブルは回りません。また、重量が重すぎるのも回らない原因です。直し方は容器を小さくするか、分けて温めるようにしてください。

もうひとつの原因はモーターなど部品の破損です。ターンテーブルはモーターによって駆動しているため、モーター部分が故障すると回らなくなります。メーカーや電機店に依頼して部品を交換したり、修理したりできますが電子レンジの寿命を過ぎていると買い替えするより費用が高くつく恐れがあります。

実は、電子レンジは食品を置くのに適切な位置があります。ターンテーブル式は中央に食材を置く人も多いですが、外側に置くのが正解です。中心から遠い位置に置いた方が効率よく食材を温められます。

一方でフラットテーブル式の場合は、真ん中の方が温まりやすいです。そのため、食材を加熱する時は庫内の中央に置くとしっかりと温められます。電子レンジで加熱しても冷たく感じる場合は置く場所を工夫するといいです。

「電子レンジで加熱すると、べちゃべちゃになってしまう...」という悩みはありませんか？電子レンジは食品に含まれる水分の分子に振動を与えて加熱しており、どうしても水分が出てしまいます。とくに冷凍食品は解凍されることで、べちゃべちゃになりやすいです。

食材から水分が出てくると、味が落ちたり温まりが悪くなったりします。そのため、クッキングシートを使ったり、ラップのかけ方を変えたりするのがおすすめです。カラッと仕上げたいものはラップを外してから、クッキングシートでくるむといいです。

フラットテーブルにせっかく変えたのに温まらない方は、ラップをかけていませんか？ターンテーブル式では重量センサーを採用している製品が多く、ラップをかけて温めるのが普通です。

しかし、フラットテーブル式では蒸気センサーを採用しています。ラップをしたままレンジにかけると蒸気が発生せず、温まっていなくても調理が完了してしまうのです。フラットテーブル式に買い替えた場合は、ラップを使用せずに温めればしっかりと加熱できます。

今回の記事では、電子レンジ選びで迷っている方に向けて、ターンテーブル式とフラットテーブル式の違いについて解説しました。それぞれ特徴があるので、ライフスタイルや欲しい機能などに合わせて選ぶといいでしょう。おすすめモデルも紹介したので、ぜひ参考にしてください。