消費電力少ないおすすめ電子レンジはある？省エネは気にするべき？人気レンジも紹介

電子レンジは、忙しい主婦・社会人・新生活で一人暮らしを始める方など、万人に欠かせないアイテムです。そんな電子レンジですが「なるべく省電力なレンジがいい」と考える方もいますよね。

レンジの出力は500・600・1000Wとほぼ決まっています。また一回の使用時間も1〜2分と少なく、年間電気代は2000円しません。

それでも、少しでも消費電力の少ないレンジがいい、という方もいますよね。

そこで、この記事では消費電力や電気の節約についてと、電子レンジの特徴・選び方・おすすめの設置場所などを詳しく解説します。さらに、おすすめの商品をランキング形式で紹介するので、消費電力の少ない電子レンジを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

☆この記事を読めば、前半で「消費電力を気にしなくていい理由」が、後半で「おすすめの電子レンジ」がわかります！

家電製品の説明書には「消費電力」と「定格消費電力」の2つ記載されていることがあります。

どちらも「W（ワット）」という単位で表記され、違いは以下のとおりです。

• 消費電力：電子レンジを使用する際に消費する実際の電力
• 定格消費電力：電子レンジを動かす際に必要な合計の電力

つまり、定格消費電力が低いものほど、消費電力が少なく、電気代を安く抑えることができます。

実際のレンジの年間電気代がどの程度なのか、パナソニックの3機種で比較してみましょう。

1. ビストロ｜NE-BS8A
   年間消費電力量：70.2 kWh
   年間電気代：1895.4 円
2. スチームオーブンレンジ｜NE-MS4A
   年間消費電力量：73 kWh
   年間電気代：1971 円
3. 単機能レンジ｜NE-FL1A-W
   年間消費電力量：59.9 kWh
   年間電気代：1617.3 円

※年間消費電力量は年間消費電力から電気代を換算したもの

このようになります。一番電気代が安いのは機能が少ない単機能レンジとの結果でした。しかし、一番高額なスチームオーブンレンジでも、年間の消費電力は2000円以下。ちなみに、最近のレンジはどんなものでも、「待機消費電力」は0です。

この金額は、冷蔵庫の1/3〜1/4です。毎月の電気代は200円もかかりません。

上記結果を比較すると、実はレンジのタイプによる電気代差は大きくないことがわかります。

そもそも、電子レンジは使用時間が非常に短い電化製品です。電気代自体が高くありません。それなのに、たった300円の差にこだわって省エネレンジを探すと、肝心な機能を見落としてしまうこともあります。

電気代を気にしてこの記事に辿り着いた方もいるかとは思いますが、編集部としては「電子レンジを選ぶ際には、電気代は度外視して機能を重視する」のをおすすめします。

単機能レンジならシンプル設計で本体価格もリーズナブル

電子レンジの消費電力は、機能の少ない単機能レンジほど安いです。

・液晶表示にランプがつかない

・ダイヤル式のため電子スイッチを使わない

・庫内にライトがつかない

このような理由で消費電力が抑えられています。

電子レンジの使用目的を考えた際に、温める目的だけのなら単機能レンジがおすすめです。

ただし、繰り返しますが年間の電気代は300円程度しか変わらないため、オーブン機能が必要な人が電気代を気にして無理に購入するべきではありません。

消費電力が少ない単機能電子レンジも販売◎

吉井電機は家庭用電化製品・OA機器・住宅設備機器などを展開する、群馬に本社を置く総合卸商社です。

消費電力が少ない単機能電子レンジが、自社ブランド「Abitelax（アビテラックス）」から販売されています。

単機能電子レンジは、シンプルながら便利な機能を搭載し、500～650Wの通常の温めに加え、解凍に便利な120Wの低出力設定もできます。容量は17・18・20Lの3タイプから選べ、どの製品もヘルツフリーな点は大きな特徴です。

さらに、1万円以下のリーズナブルな価格のため、コストを抑えたい一人暮らしの方にも最適です。

デザイン性とダイヤル型で選べる出力◎

ユアサプライムスは、生活家電などの開発・販売を手掛ける日本のメーカーです。性能はもちろん、レトロでおしゃれなデザインや温かみのある色など、他社とは一線を画すデザイン性で人気を集めています。

また、設計も今では珍しくなったダイヤル型つまみを採用しています。そのため、簡単な操作でどんな方でもすぐに使えます。出力は500～700W、解凍用の200Wと調整でき、温め機能のみが必要な方には十分な機能です。価格は1万円以下の製品もあり、お手頃な点も嬉しい特徴です。

◎イタリアで大人気の家電メーカー

コンフィーは、イタリアの非常に人気な家電メーカーで、性能やスタイリッシュなデザインで日本でも人気を集めています。単機能電子レンジも、白・黒とモノトーンで低価格ながら高級感漂うデザインが特徴です。

コンフィーの単機能電子レンジも、ダイヤル型つまみを採用しているため操作がしやすいです。さらに、温める食品から出る蒸気を検知して加熱時間を自動調整する「絶対湿度センサー」などの、高機能を搭載したモデルもあります。

6,000～12,000円前後と幅広い価格帯で、必要な機能に応じて選べるのも大きな特徴です。

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のレンジに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

電子レンジのサイズを決める上で重要なことはズバリ、

①配置できるか

②無理なく開閉できるか

の2つです。「イメージしていた場所に配置ができず、置き場所に困ってしまった」なんてことにならないよう、必ず確認しましょう。

小型モデルであっても、配置にあたって以下スペースは確保しておきましょう。

• 単機能電子レンジ
  幅60cm × 高さ50cm × 奥行き50cm
• オーブンレンジ・スチームオーブンレンジ
  幅60cm × 高さ50cm × 奥行き45cm

オーブンレンジ以上は、背面に隙間のいらない壁ピタ配置可能なものもあり、必要な奥行きスペースを縮小できます。配置スペースが限られるからといって、安易にコンパクトな単機能電子レンジを選ぶと、余分に放熱スペースが必要なこともあります。

【本体幅と放熱スペース目安】

• 単機能電子レンジ
  • 本体幅約45cm+左右上後に10〜15cmずつ
  • 一部モデルで四面のうちいずれかの完全解放
• オーブンレンジ・スチームオーブンレンジ
  • 本体幅48cm程度+左右5〜10cmずつ
    （壁ピタ設計もあるため要確認）
  • 上部に+10cm程度

スチームオーブンレンジは給水タンクと蒸気発生装置分、サイズがかさばりますが、30L未満なら比較的、他のオーブンレンジと変わらず配置できます。

放熱スペースの確保が求められる製品は、十分なスペースを確保しないと内部が高温になり、故障や発火の原因になります。また庫内の換気のため、給気口・排気口を塞がないようにすることも重要です。

また、冷蔵庫の上に配置を考えている方は、冷蔵庫から壁までの高さを考慮するのに加えて、本体幅50cm以内のものを選びましょう。

冷蔵庫の上など高さのある場所に配置するなら、横開きがおすすめです。

ただ、単機能電子レンジは横開き・オーブンレンジ・スチームオーブンレンジは縦開きが一般的です。縦開き・横開きが両展開されている場合は、配置場所に合わせましょう。

縦開きは左右にゆとりがあり、熱くなりすぎたものも一度開いた扉の上に乗せられるので、あたためたものを取り出しやすいのがポイントです。また利き手を考慮する必要もありません。

ただし、高さがある場所では、開けにくく出し入れしにくいです。

電子レンジは以下3つにわかれ、タイプによって温めムラや調理の幅が変わってきます。

• 単機能電子レンジ
  安く済ませたい、お弁当や冷凍食品のレンジあたためのみの方向け
• オーブンレンジ
  レンジあたため＋たまのお菓子作り・たまのオーブン調理に最適
  
• スチーム・過熱水蒸気オーブンレンジ
  調理機能で家事の負担を減らしたい方や健康志向の方向け

実際に電子レンジを購入した500人に聞いた、使用中の電子レンジのタイプは以下の結果になりました。

一人暮らしでは単機能電子レンジの使用者が最も多く、二人暮らし以上はオーブンレンジの使用者が半数以上を占めました。

単機能電子レンジを使用中の方は、オーブンレンジと聞くと、自分はオーブンやグリル機能を使った本格的な調理はしないと思う方もいるかもしれません。

結論、少しでも自炊の習慣がある方や予算に余裕がある方には、オーブンレンジがおすすめです。電子レンジは上位機種になるほど精度の高いセンサーが搭載されるため、あたため・解凍ムラを防ぐことができたり、高出力であたため時間を短縮できたりします。

ここからは各タイプについて詳しく解説します。

単機能電子レンジは、自炊をしない一人暮らしの方や、とにかく予算を抑えたい方向けです。

機能が単純なため、複雑な機能だと使いこなせないようなご年配者にも向いています。

安価な単機能電子レンジを購入する場合も、

お住まいの地域のヘルツに対応しているか

最大出力が500W以上あるか

は必ず確認しましょう。

また、電子レンジはWi-fiと同じ、2.4GHz帯の周波数を使用しています。電子レンジの電磁波がWi-fiに影響を及ぼす可能性もあるので、ルーターなどは近くには置かないようにしましょう。

単機能レンジは、基本的にあたため機能だけを搭載したシンプルな電子レンジです。安いもので5000円台から購入が可能な一方で、搭載機能は限られます。

特に最大出力が500Wもしくは600Wに対応していない場合、コンビニや冷凍食品の推奨温め時間の設定が難しく時間もかかります。こまめなあたため直しは思った以上にストレスになるため、予算が決まっている場合を除いてはおすすめしません。

特にこだわりがない場合は、

15,000円以上の予算が確保できるならオーブンレンジがおすすめです。

単機能電子レンジと比べると、サイズ・値段ともにやや大きくなりますが、搭載されているセンサーのグレードが上がるので、温めムラや解凍ムラが減ります。

単機能レンジの「あたため」機能に加えて、オーブン・グリルなどの「焼く」調理が行えたり、トースト機能が搭載されていたりと、最低限あると便利な機能もそろっています。

これより上のランクの「スチームオーブンレンジ」になると、できることは一気に増えるものの、実際はそこまでレンジ・オーブン調理をしないという方が多いです。実際にレンジを買った後の後悔で一番多いのが「使いこなせない」というもの。

そのため、15,000〜25,000円程度で購入できる「スチーム機能なしのオーブンレンジ」が最もコスパ良好です。

調理可能なメニューで言うなら、ケーキやクッキーなどのお菓子やローストビーフなどのオーブンレシピはもちろん、オートメニューも機種によってはたくさんあります。また、解凍あたためやトースト機能・揚げ物温めは多くの機種で標準搭載です。

ただし、26L以上のサイズになると、オーブンレンジ単体ではパナソニックか象印のみと、ほぼ選択肢がありません。大型オーブンレンジ＝スチームオーブンレンジになる点は理解が必要です。

どうせ買うならいいものが欲しい！

少しでも家事の負担を減らしたい方

5万円以上の予算が確保できる方には、スチームオーブンレンジがおすすめです。

過熱水蒸気を利用するタンク式と、安価に手に入る角皿式の2つのスチーム方式がありますが、断然タンク式がおすすめです。

角皿式はスチームオーブンレンジのメリットがおまけ程度にしか使えません。

スチームオーブンレンジは、水を使用して高温のスチームを発生させることで、プリンや茶碗蒸しなどの蒸し料理を簡単に作れます。

2種類のスチーム方式のうち、角皿式はお手入れがしやすく価格が手頃な一方、水タンク式は角皿式よりもスチーム効果が高い点が魅力です。

また、過熱水蒸気を利用したタンク式は、庫内を高温に保つことで無駄な水分を飛ばして、揚げ物をサクサクした食感に仕上げます。なかには減塩・減脂してくれるモデルまであります。

自動料理機能やネットワーク機能など、家事の負担を減らすのに一役買ってくれる、最新機能を豊富に搭載しているモデルが多いのも特徴です。ただし人によっては機能をもてあまし、オーバスペックとなってしまうこともあります。

ここまでを踏まえて、電子レンジのタイプ選びをまとめます。

電子レンジは購入後の後悔の多い家電製品の筆頭です。自分に合ったものがどれか、しっかり見極めてください。

【質問①】レンジあたため以外使いますか？
YES　➡︎【質問②】へ
NO　➡︎「単機能レンジ」がぴったり

【質問②】「2品以上の一斉調理」を行ったり「パン」を焼きますか？
（庫内容量が必要かどうか）
YES　➡︎「スチームオーブンレンジで26L以上」がおすすめ。
NO　➡︎【質問③】へ

【質問③】減塩・脱脂などの健康調理は行いますか？
YES　➡︎「過熱水蒸気のスチームオーブンレンジ」がぴったり。
NO　➡︎【質問④】へ

【質問④】料理やお菓子作りにレンジを活用できそうですか？
YES　➡︎「スチームオーブンレンジ」がぴったり。
NO　➡︎「スチームなしのオーブンレンジ」がぴったり。

これらが明確になった上で、さらに低価格消費電力のものを選ぶと、後悔・失敗のしない「消費電力が少ない電子レンジ」を選ぶことができます◎

電子レンジはタイプによって容量展開や最適人数が異なります。

庫内容量に対する最適な利用人数と価格目安は、以下の表を参考にしてください。

30L程度の容量が大きい2段スチームオーブンレンジは、1段のものと幅は変わらず、高さと奥行きにスペースが必要なものが多いです。

ランキングを見る前に再度確認。

失敗しない商品を選ぶためのポイントはこちら！