電子レンジが焦げ臭い｜ 煙が出て火事・故障の原因に！におい取り方法は？

食品を温めたり食材に火を通したりするときに使う電子レンジですが、扉を開けたら煙が出てなんだか焦げた臭いがした…部屋にいやなにおいが充満した…といった経験はありませんか？異臭を感じたらお手入れのサインです！

電子レンジの焦げを放置しておくと故障の原因や放電し発火する恐れもあり、大変危険です。とは言っても、どうやってお手入れすればいいのか、どうしたらなかなか取れないしつこい焦げ臭さを消せるのかわからない人も多いと思います。

この記事では、電子レンジの焦げ臭いにおいがついてしまう原因と、レンジの焦げ臭さをとる方法としておすすめのお掃除、お手入れの仕方をご紹介します。お掃除の定番である重曹以外に温めたお酢を使う方法など、お掃除自体は難しくないのでぜひ試してください。

電子レンジで加熱すると、揚げ物の油跳ねや汁物の食材が飛び散ることがあります。食材によっては、ラップをしないで温めることもあるでしょう。ラップをしていない場合、料理の汁や油が通常時よりも飛び散りやすくなります。

飛び散った食品をそのまま放置すると、菌が繁殖し嫌なにおいの原因になります。また、そのまま使い続けていると庫内に飛び散った食材が加熱され焦げ付きの原因に。においも増し、汚れも落としづらくなっていきます。

庫内に蒸気を発生させるだけでも、においの原因である汚れを落とせます。手順は以下の通りで、非常に簡単です。

1. 多めの水で湿らせたタオルを電子レンジで数分温める
2. 扉が蒸気で曇ってくるまで充満させる
3. 水蒸気の力で浮いた汚れを拭き取り、においの原因を取り除く

いつでも手軽にできるので、普段のお手入れ方法として取り入れてはいかがでしょうか。

レモン・みかん・グレープフルーツなどの柑橘類の皮を再利用するのもおすすめです。柑橘類の皮にはリモネンと呼ばれる成分が含まれており、焦げた臭いなどの消臭効果があります。また、油汚れを溶かす効果もあるのでこびりついた汚れも一緒に取れます。

手順としては食べた柑橘系の皮を洗い、お皿にのせて1~2分レンジでチンするだけです。たったこれだけで、電子レンジの庫内を柑橘系特有の爽やかな香りで、焦げた臭いなどをスッキリ消臭してくれます。

ポッカレモンでも簡単にお手入れができます。自宅にポッカレモンやレモン汁がある場合は、ぜひ試してください。お手入れ方法は以下の通りです。

1. 水1カップ弱にポッカレモンかレモン汁小さじ1を入れる
2. そのままレンジで4分温める
3. 中の容器が冷めて取り出せるようになるまで放置する
4. 最後にタオルにレモン汁をつけて庫内を拭くと、汚れも取り除ける

コーヒー豆の繊維にはにおいを吸着する性質があり、電子レンジの臭い取りにも効果的です。コーヒーをよく飲む方はぜひ試してください。

1. 出し殻を平皿に広げる
2. レンジで1分温める
3. 最後は数分庫内を換気し、水滴などが残っていれば拭き取る

このお手入れ方法なら、コーヒーを飲んだついでにできるため手軽です。

紅茶・緑茶・ほうじ茶などの茶殻を使っても消臭できます。茶葉はにおいを吸着するカテキンという成分を含み、電子レンジの掃除にも効果的です。コーヒーの出し殻と同様に、飲み終わった茶葉をお皿に広げてチンするだけでお手入れできます。

キッチンにあるお酢を使っても簡単にお手入れができます。お酢を使ったお手入れ方法は以下の通りです。

1. お酢を水と1:1で耐熱容器に入れ、レンジで温める
2. 蒸気が充満するまで30分ほど待つ
3. 最初はお酢の匂いがするので、作業の後は部屋の換気も行う

お酢は汚れをふやかして落としやすくする上に、消臭効果があるためお手入れ方法としておすすめです。また、お酢は特に肉や魚などのアルカリ性（タンパク質）汚れに効果があります。

クエン酸は水垢汚れに効果的です。クエン酸はその名の通り酸性なので、アルカリ性を中和させる働きがあります。庫内に目立つ汚れがあったり、臭いがするときにもぴったりです。クエン酸を水に溶かしレンジを温めたら、そのまま30分ほど放置します。それから掃除をすると汚れが取れやすいいです。

お風呂掃除やコンロの掃除など家庭で活躍することが多い重曹は、電子レンジのお手入れにも役立ちます。以下の手順で行えば、においだけでなく汚れもすっきり落とせます。

1. 重曹大さじ1と水200ccを耐熱容器に入れる
2. 電子レンジでラップをせずに2~3分温める
3. 10分以上経ったら、温めた重曹水をキッチンペーパーにつけて庫内を拭き取る
4. 扉を開けて庫内を乾燥させる

電子レンジから焦げた臭いがするので、いろいろな方法で掃除をしても焦げ臭いニオイが取れない場合は、電子レンジ自体の故障の可能性もあります。「レンジの故障で焦げ臭くなる？」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、レンジ内部の基盤や回線が老化して焼け焦げているケースもあります。

最悪の場合は、電子レンジから発火することもあり、火災の危険性も考えられます。長年使っている電子レンジでは内部の部品が古くなり、発火の可能性はさらに高まります。いずれにしましても、故障による焦げたニオイの場合はとても危険な状態なので、すぐに使うのをやめて電気店でチェックしてもらうか、買い替えを検討しましょう。

やはり、使用後にサッとお手入れするのが最も簡単で効果的です。特に電子レンジ使用後は庫内が温かくなり、汚れが拭き取りやすくなっているのでウェットティッシュなどでサッと拭き取るだけでも汚れ・焦げ付きの防止になります。

レンジシートをあらかじめ、電子レンジの中に敷いておけば飛び散った汚れを防止できます。100均などで購入でき、手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。また、シートを丸洗いできるタイプもあり、ランニングコストも抑えられます。フラットテーブル式を使っている方におすすめです。

電子レンジの中には、脱臭機能が搭載されたモデルも登場しています。汚れを放置するほどにおいは強くなるのでこまめに掃除するのがおすすめですが、忙しいために普段掃除する時間がない方は脱臭機能があると便利です。月1~2回のメンテナンスに使うのもいいですね。

庫内で飛び散った食べ物や飲み物はすぐに拭き取らなければ、こびりついてしまいます。一度こびりついた汚れは、なかなか落ちません。後から掃除する時落とすのに苦労することも多いです。こびりついた汚れは加熱されるたび炭化が進み、庫内が黒くなってしまします。

また、長期間放っておくと残った食べ物や油がカビになることも。電子レンジの寿命を延ばすためにも、汚れた時にすぐ拭き取ってください。

先ほど、汚れがこびりついた状態で放置しておくと炭化が進むとお伝えしました。実は、炭化してしまうと発火や故障の原因にもなります。特に、マイクロ波が出るところに汚れが付着している場合、煙が出たり火花が飛んだりしやすいです。故障や発火・火事の原因になるため、掃除は欠かせません。

最近では電子レンジによる火災が増えており、食品の長時間加熱や電子レンジでは使用不可のアルミ包装のまま加熱したことなどが主な原因になっています。万が一煙が出てしまったときは、煙に重大な有害物質はほとんど含まれていないので、慌てずに換気をしてプラグを一度抜いてください。

せっかくの食材も、温めた後においが移ることがあります。料理が美味しくなくなる原因や味が変わる原因にもなるので、普段からこまめに拭く習慣を作っておきましょう。普段からこまめに拭いておくことで、汚れがこびりつくにくくなりますよ。

実は、電子レンジの汚れを放置しておくと汚れも一緒に温め、温めたい食品に電磁波が当たりにくくなります。そうすると加熱効率が下がり、温めるのに時間がかかります。時間がかかれば、当然その分電気代も高くなります。

掃除をこまめにすることで、電力の消費を抑え電子レンジの動作効率を落とさず気持ちよく使えるようになりますよ。

臭いの原因は、解説した通り食品の飛び散りです。しかし、まめに掃除ができないという場合は、電子レンジ使用時にラップをする・タッパーで密閉するなど、なるべく食品が飛び散らないようにしましょう。また、使用直後はドアを開けておくだけでも、臭いがこもらなくなるのでおすすめです。

今回の記事では、電子レンジのにおいや汚れの落とし方について注目しました。毎日使っていると、どうしても汚れは目立ってきます。本記事を参考に、身近なもの使って気になる焦げ臭いにおいや汚れをしっかり解消してください。